はじめての体外受精~採卵日 当日~

ついに採卵日がやってきました。採卵については病院によって違うようですが私の通院している病院は静脈麻酔で行います。つまり全身麻酔です。

麻酔が効きやすくなる注射と点滴をしたら案内があるまで個室で待機。順番になると採卵を行う部屋まで歩いて移動します。

以前、FTを行ったときにも静脈麻酔だったので同じ手順で行われました。

移動した部屋には内診台に似た椅子があり、そこに座ります。あとは血圧計を巻いたり手足が動かないように固定したり点滴に麻酔を加えたりいろんなことが同時進行で進んでいきます。そして酸素マスクをつけたら独特な麻酔?の香りがして大きく深呼吸をしている間に夢の中へ落ちていきました。

気がつけば始めの個室のベッドの上。しばらくすると先生が来て「予定通り8個とれましたよ」と声をかけてくださいました。

一昨日、聞いていた数が採卵できたと聞いて一安心。先生の技術に感謝しました。

さて、ここからは治験の規定である5日目まで全ての卵を培養します。

こちらの病院では通常、5日目まで培養したときに移植できる卵がなくなることを防ぐため、2日目にいくつか凍結してストックするとのことでしたが、治験では全て培養です。

5日目まで育てない卵は移植してもダメなのかもという気もするけれど、こればかりは比較する方法がないのでわかりません。

やれるだけのことはやったし、あとは移植当日を待つだけです。良い結果になりますように!

はじめての体外受精~自己注射の終わりと採卵日決定~

自己注射であるフォリスチムの容量を300に増やしてから順調に卵胞が育ち、一番大きなものが18mmを越えました。さらに10mmを越えたものもあり、先生からは「8個ぐらいとれるかもしれません」と言われました。

卵子の成熟を表すE2の値も1400近くまで上昇しました。自己注射を開始して3日は200に届かないぐらいでしたが、自己注射に慣れたころと同時期(自己注射の容量が増えたことも営業日してると思いますが…)から順調に増えていきました。

そして、ついに…採卵日が決定。それは自己注射の終わりを意味しました。

最後にすることは、指定された時間にHGCを自己注射すること。この注射は自己注射指導で使った注射器を使用するので前のような不安はありませんでしたが、やはり緊張します。慣れからか当初のような勢いが出せなくなっていて、下手くそになってきたと感じていただけに勇気が入りましたが「これで終わりだ」という気持ちと時間厳守ということで頑張りました。

この注射が唯一、注入するときにインフルエンザの予防注射と同じくらいの痛みがありました。

そして、この日から2日後が採卵日となりました。

この先のことはなるようになります。自己注射を終えて順調に卵子も育ったという達成感があり、治験で体外受精をさせてもらえたことに感謝しかありません。もうすでに満足しています。ここから先は運命とそのタイミングであったかということで、気にせずに進んでいきたいと思います。

はじめての体外受精~ガニレストのコツと自己注射の克服~

上手に注射できなかったガニレスト。それによって自己注射に対する恐怖心が強くなり憂鬱で精神的にしんどい日々が続いていました。

仕事柄、看護師さんの友人がいてガニレストを持参し相談にのってもらいました。看護師さんからは「針の先端の向きを確認して少し斜めに注射したらいいと思うよ」とアドバイスをもらいました。そして、ついに実践する日がやってきました。

緊張で精神的に限界が訪れていました。幸いにも今回の体外受精は治験でのことなので担当の治験コーディネーターさんがついており、ガニレストに対する不安な気持ちを打ち明けました。すると「診察の後に一緒に頑張りましょう」と言ってもらえました。

診察が終わり今日も治験コーディネーターさんに応援してもらいながら自己注射を開始しました。

ガニレストの針の先端の向きを二人で確認し、思いきって注射してみました!

…少し刺さりにくい…。でも、僅かな抵抗感の後にほとんど痛みなく針が中にスーっと入っていきました!

角度を変えるとこんなに違うんだ!

私のガニレストに対する恐怖心が一瞬でなくなり、久しぶりに心が落ち着きました。嬉しすぎて涙が出そうになりました。それぐらいストレスを感じていたのです。

翌日は家で自己注射でしたが昨日までの不安な気持ちや1日中注射のことを考えてしまうことがなくなりました。これが慣れるということなのでしょうか。昨日までの気持ちが嘘のようでした。

なぜか落ち着くということで、トイレで自己注射を行うことにしました。ガニレストの空気を抜くのに苦戦しましたが、落ち着いて何度とチャレンジし無事に準備が整いました。

勇気を出して自己注射。昨日ほどの勢いが出せなくて刺さるまでに少し時間がかかりましたが刺さった後にはほとんど痛みなくスーっと針が入っていきました。

自己注射が不安でたまらなかった私がこんな風になるなんて、あの頃は想像ができませんでした。

不安でたまらないかた、誰かに話をきいてもらってください。そして、自分が選んだ病院を信じて看護師さんや先生に聞いてもらってください。こんな気持ちをしているのは自分だけじゃない。一人で抱え込んではダメなんです。

不安な気持ちが嘘のように晴れる日がきます。一緒に乗り越えていきましょう!

はじめての体外受精⑧~ガニレストが刺さらない~

一昨日から追加になったお薬が注射器型のガニレスト。すでにお薬が入っていて空気を抜いて刺すだけというものです。見た目は驚きますが針の長さはペンタイプのフォリスチムと同じくらいです。

フォリスチムは卵をたくさん育てるものでガニレストは排卵してしまわないように抑える役割があります。

このガニレスト、自己注射指導で使った注射器型のものと違って針が刺さらないんです!2日、頑張って打つことは出来ましたが針が刺さらなくて慌てるし押し込まないといけないし…。慣れてきた自己注射に苦手意識が生まれてしまいました。勢いよく刺しても刺さらない。痛くてもスッと針が刺さってくれた方がどんなに楽か…。

仕事上、病院に勤務していて看護師の友達がいるので「針が刺さらなくて…」と相談しました。すると「針の先端の角度があるから、少し斜めに刺したらいいと思うよ!」とアドバイスをもらえました。

確かにネットで検索するとガニレストは斜め45°で打つと良く、痛みも全くないという方もいらっしゃいました。

過去2回の嫌な思い出が脳裏をよぎります。本当に斜めに刺したら上手にできるのか、疑心暗鬼です。でも、あと数日は自己注射をしなければいけません。

頑張るしかない。

友達の看護師さんは仕事もできるし注射も上手だし人柄もすごく良いのです。その人が言うのだから間違いない。

自己注射の終わりは見えてきています。この注射がまだ見ぬ赤ちゃんのエイヨウトナリ源になるんです。あと少し頑張ります!

はじめての体外受精⑦~自己注射指導~

自己注射6日目からは新たに排卵を抑える注射が追加されます。そのために自己注射指導というのが看護師さんから行われます。今日はその指導のために通院です。

2日前、慣れたと思っていた自己注射だけど、一転、恐怖へと変わりました。慣れてきたからとゆっくりと打ってしまい、針が刺さらずに押し込むことになり、注射よりも優しいツンとするような痛みを感じました。それから、注射に対する恐怖心に毎日襲われています。

無事に自己注射はできたし、昨日もできたけど、今日から追加になる注射のことを考えると毎日不安な日々が続いています。

思いきって強がらずに治験コーディネーターさんにその旨を伝えました。そしたら「自己注射指導のときに看護師さんに話しておきますね。」と言ってくれました。心強い。

この恐怖心から抜け出すには恥ずかしがらずに病院のスタッフさんたちを信じて打ち明けること。きっと同じ思いをしている人は私だけじゃない。

自己注射は本当に痛くないし、自分でお薬をゆっくりと注入できるからいいのですが、針に対する恐怖心だけ何とかしたい。

今は正直なところ、子供のためにと思う余裕もありません。でも一歩一歩前進しています。病院のみなさんを信じてこのまま最終日まで進んでいきたいと思います。

はじめての体外受精⑥~自己注射3日目~

自己注射も3日目を迎えました。

昨日までは日中に注射のことを考えてしまい、不安でドキドキしてどうしようもない状態でしたが、3日目にして早くも驚くほどの成長を遂げました!

針をセットすると、相変わらず長いなと思ってしまうけど、これが普通の長さなんだと思えるようになりました。いざ、自己注射をするときにもお腹のお肉をつまんで、そこを見ながら打つことができるようになりました。私の場合は針がお腹に刺さることを想像して気持ち悪くなり冷や汗を書いていたので見ながら打てるようになった途端に今までのを気持ち悪さや冷や汗、動悸を感じなくなりました。それとともに恐怖心が薄れ、驚くほどの成長と慣れを実感しました!

最初はどうなるかと思いましたが、想像していた以上に慣れることができました。

自己注射に不安を感じているかた、大丈夫です。こんな私でも3日目でこれだけ慣れたのだから、きっと大丈夫です。自己注射が不安で前に進めないかた、全く痛くはないですし、想像している以上に自分でも驚くほどに慣れることができるので安心して前に進んでください。

はじめての体外受精⑤~慣れない自己注射~

体外受精をする際には多くの卵子を採卵できるように育てる必要があります。一つの卵子よりも数が多いほど成功する可能性があがるからです。そして、卵子を育てるために必要なことが自己注射によるお薬の投与です。

針を見ることは大丈夫だし、なんとかなると思って甘く見ていたけど、実際に自己注射する針を見ると、第一関節ほどもある長いものでした。想像以上のものに驚いてしまうと同時に怖くなり、冷や汗と貧血が押し寄せました。

本当に大丈夫だろうか…どうしよう。

でも、やると決めたし皆がやっていること。一つ一つを乗り越えることで赤ちゃんに近づける。

やり方を教わり、実際に自己注射をしてみることになりました。躊躇するとできなくなる、思いきってやるしかない!意を決してお腹のお肉をつまみ、勢いよく注射しました。

始めにプツンと膜を破る感覚のあとは何も感じず、痛みも全くありませんでした。そのあとはお薬の投与です。ゆっくりと押し込んで注入。自分でスピードを調整できるし、全く痛みもありませんでした。

思っていたよりも、自分でやる方が調整できるし安心感がありました。

針の長さに慣れるには少し回数が必要なようですが徐々に慣れることができそうです。

自己注射をしているかた、どうやって怖さを克服しましたか?

体外受精を考えているかた、私と同じように自己注射を頑張っているかた、思っているよりも大丈夫だし、一緒に頑張りましょう。

はじめての体外受精④~診察と自己注射開始~

生理が始まり、初日に予約の電話をかけて2日目に来院しました。私は治験に参加して体外受精を受けるので通常とは少し違う検査などが含まれているかもしれませんがご了承ください。

まずは尿検査と採血です。結果は問題ありませんでした。その後に内診です。いつもの時とは違い、綿密に卵子の数やサイズを確認している印象でした。画面を見ている限り、左右合わせて11個あるみたいです。診察では子宮の状態も良いし検査結果も問題なく体調はよいですねとのこと。このあと、自己注射の説明を受けて今日から自己注射を開始です。

私は治験に参加しているので、この自己注射が承認されているお薬か新しいお薬かランダムに割り当てられることになります。もちろん、お医者さんにはどちらのお薬を使っているのか言わないようにと説明されています。

そして、自己注射を毎日行い卵子をたくさん育てたら、卵子の状態を確認するために5日後に診察へ行きます。そして、それからは最善の採卵日を見つけるために2日に1回、卵子の確認のために通院することになるそうです。

自己注射なんて、もちろん始めてのことなので緊張します。注射がすごくダメなわけではないけれど、自分で針を刺すなんて…勇気がいりますよね。体外受精にチャレンジしている人たちは、みんなこうして頑張っているんだなと思うと自分だけじゃないんだと勇気が持てますね。

この先、卵子がいくつとれるのか、質はどうなのか、受精できるのか、成長していくのか、子宮に戻すことはできるのか…いろんな不安がつきません。でも、体外受精じゃないとわからないことがある。そして、今回がダメだったとしても、このチャレンジは無駄じゃなく、次に繋がる一歩だと信じて前に進んでいきたいと思います。