はじめての体外受精~移植後9日目 生理のような出血~

移植後9日目。恐れていた事態がやってきました。

生理と変わらない色の出血が始まったのです。量は1日目より少ないぐらいでしょうか?でもトイレへ行くとティッシュに生理のときと同じくらい血が付着するし、便器の水が赤くなるほどでした。

陽性反応が出ていたから着床はしていたのかもしれないけれど、これは生理以外には考えられないし、だんだんと妊娠検査薬の陽性反応が薄くなっていって化学流産になるのかな…。

不安でたまりません。

慌てて治験コーディネーターさんに電話しました。

少し残念そうな声で電話越しに話してくださり「今はお薬をこのまま続けてもらうしかありません。先生からもお腹が痛くなければ様子をみるようにと指示を頂いています。不安にさせてしまって申し訳ないです。」と言われました。

帰宅してから昨日と同じくらいの時間に妊娠検査薬を使いました。

もう、ダメかもしれない。

そう思い判定を待っていると…昨日よりも早々と陽性反応が確認できました。しかも少し色が濃くなった気がします。

単純な私はこの結果に嬉しくなりました…が…明日どうなっているかわかりません。

明日には出血が止まるように祈りながら早々と寝ることにします。

はじめての体外受精 ~移植後8日目のフライング検査と出血~

移植後8日が経ちました。

昨日からおりものに混じった出血やおりものシートに2滴ほどピンク色の出血がありとても心配しています。

今朝は基礎体温を計ってみました。

黄体ホルモンを補充する膣剤の影響か、測定を初めてから1度もなかった37.05度という高温値でした。少し細胞が安心。

ところが、昨日とは比べ物になないほどしっかりとしたピンク色の出血が続き、夜にはいつもの生理と同じ赤色へと変わりました…。量は生理の1日目よりも少なくおりものシートで足りるくらい。普通のナプキンでは十分に1日もつ程度の量ですが、どんどん生理が始まる兆しに近づいています。

もう頭の中が真っ白です。

そんな中、実は昨日、早期妊娠検査薬を使ってみたんです!使用したのはチェックワンファースト。これは調剤薬局でしか販売していないそうです。結果は…陽性!初めて判定の窓に縦のラインが見えました!終了のラインよりは薄いもののはっきりと確認できました。

昨日のこの出来事があり、出血はあるものの朝から浮かれていた私。妊娠したら…なんてことを考えながら過ごしていました。その浮かれた気持ちがトイレへ行って一瞬で崩れ去りました。

また検索魔になるしかありません。

調べてみると採卵前に注射したHCGがしばらく体内に残り妊娠検査薬が反応してしまうことがあるということがわかりました。

私がHCGを注射したのはちょうど15日前、採卵日の2日前でした。量は5000単位。さすがに2週間残るのかと思いながら出血していることを考えると陽性反応も頼りなく思えてきました。

今回の体外受精は治験で行われているので心配になり治験コーディネーターさんへ電話しました。すると「着床出血かなという気がするけれど、また量が増えたり強い腹痛があればいつでも連絡してくださいね」と言われました。移植後8日も経って着床出血というイメージがありませんでしたが治験コーディネーターさん曰く、この時期の着床出血は普通のことだということでした。

そう言われて少し安心しましたが、やはり増える出血に心が動揺しています。

また帰宅してから妊娠検査薬を使ってみました。今回は早期妊娠検査薬ではなく通常の妊娠検査薬。

しばらくすると判定の窓にうっすらとラインが確認できました。

一安心する気持ちと注目の影響を疑う気持ちが入り交じります。そして、出血への不安は変わりません。一体何を信じればいいのやら…。

明日は出血がおさまりますように。

はじめての体外受精~採卵後5日間培養~

採卵日から5日が経ちました。私の卵子は頑張ってくれているかな?ドキドキしながら移植の持ち物を持ちトイレを我慢して尿を溜めながらクリニックへ。

始めに培養士さんからの説明があるとのことで部屋に呼ばれて1枚の紙が渡されました。見ると移植1の文字が!

やった!

しばらくして培養士さんから説明が始まりました。

採卵できたのは8個。そのうち一つは十分に成熟していなかったので破棄して残りが7個。

そのうち4個を精子は振りかけて自然に受精させ、3個は顕微授精を実施。全て受精卵にはなったけれど、振りかけて受精したうちの1個が奇形であったので破棄して残りは6個。そのうち5日目までに6個全てが培養されていました。

今回、移植するのは一番良い5ABのもの。残りの2個は3BCまで育ち凍結が可能になったので凍結され、残りの2個はもう1日培養して凍結できるか判断するとのことでした。

移植の準備を終えて移植が行われる部屋へ行くと先生が移植する卵の画像を見せてくれてもう一度説明をしてくださいました。

「卵の上の方に少し細胞が出てきているのがわかりますか?もうすでに自分で透明膜を破って出てきている非常に元気な卵です。60%くらいはうまく行くと思います。」

その言葉が嬉しかったこと、そして初めて見た自分の受精卵がとても愛しく、また元気であったことが嬉しくて感無量でした。

移植は痛みなく15分程度で終了。夢にまで見た私の赤ちゃん(正式にはまだ卵の状態だけど)がお腹にあることが嬉しくてたまりませんでした。

妊娠判定日は14日後。それまでに気を付けることが書かれた紙と黄体ホルモンを補充するための膣座薬を頂き帰宅となりました。

移植後に気を付けることはアルコール、喫煙はしないこと、カフェインを控えること、激しい運動をしないこと、走らないこと、自転車に乗らないこと。これらを守って判定日まで、今度は私が卵を育てる番です。

お腹を擦りながら「元気に育ってね」と心の中で語りかけながら判定日まで楽しみに待ちたいと思います。